こんにちは、ハムスター社長です🐹
突然ですが、一時所得をご存じですか?
あまり聞いたことがないのではないでしょうか。
私はFPの勉強をするまで、よく知らなかった言葉ですw
配当所得、退職所得とかいう言葉なら、なんとなくイメージできますが、

っという感じでした。
そこで今回は一時所得について、解説していこうと思います。
この記事が参考になる人
- 一時所得について知りたい人
- 税金について知りたい人
はい、目次!!
一時所得とは?
一時所得とは、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得以外の所得のうち、一時的なものをいいます。



と思う方は、下表を見てください!
所得の種類 | 所得の意味 |
利子所得 | 預貯金や公社債の利子などによる所得 |
配当所得 | 株式配当金や投資信託の収益分配金などによる所得 |
不動産所得 | 不動産の貸し付けによる所得 |
事業所得 | 農業、漁業、サービス業などの事業から生じる所得 |
給与所得 | 会社員やアルバイトなどが、会社から給与を受け取るときに生じる所得 |
退職所得 | 退職によって勤務先から受け取る退職金などの所得 |
山林所得 | 山林を伐採して売却したり、立木のままで売却することによって生じる所得 |
譲渡所得 | 土地、建物、株式、公社債、骨董などの資産を譲渡(売却)することによって生じる所得 |
上記以外の所得のうち、一時的な所得だけを「一時所得」としているんですね!
一時所得の例
一時所得の例は、以下です。
【一時所得の例】
- 懸賞、福引、クイズの賞金
- 競馬、競輪などの払戻金
- 生命保険の満期保険金や傷害保険の満期返戻金
など
ただし、生命保険の満期保険金は、保険契約者と保険金受取人が同一人物の場合に、一時所得(所得税と住民税が課される)となります!
生命保険の満期保険金は、保険契約者と保険金受取人が異なる場合は、所得税と住民税ではなく、相続税が課されますので要注意!
生命保険を受け取った時の税金を知りたい方は下記を参考に!


一時所得でも非課税になるもの
一時所得でも非課税になるものの例は、以下です。
【一時所得でも非課税になるものの例】
- 宝くじの当選金
- ノーベル賞の賞金
など
一時所得の計算方法
一時所得の計算方法は以下です。
一時所得 = 総収入金額 - 支出金額 - 特別控除額
特別控除額は、最高50万円です。
一時所得の課税方法
一時所得の課税方法は、総合課税で、確定申告が必要です。
ただし、所得金額の50%だけを課税対象として合算します。
一時所得に関するQ&A
一時所得に関してよく疑問に思うものをまとめました。
一時所得の税金はいつ支払う?
一時所得にかかる税金は、所得税、住民税、復興特別所得税です。
所得税、復興特別所得税の納付期限は、確定申告の提出日(3月中旬)と同じです。
住民税の納付は、4分割納付か、一括納付に分かれます。
一括納付の場合、住民税の納付期限は6月末です。
4分割納付の場合、住民税の納付期限は以下です。
【4分割納付の住民税納付期限】
- 第1期:6月末
- 第2期:8月末
- 第3期:10月末
- 第4期:翌年1月末



そもそも所得税についてよくわからない方は、下記を参考にしてくださいね。


一時所得は損益通算できない?
結論、一時所得は、損益通算できません。
損益通算とは、損失(赤字)と利益(黒字)を相殺することをいいます。
損益通算できる所得の組み合わせは、
- 不動産所得、事業所得、山林所得、譲渡所得
- 株式などに係る譲渡所得と配当所得
です。(ただし、いくつか条件あり。)
一時所得と雑所得の違いは?
所得は10種類に分けられますが、そのうちの一つである雑所得とは、他9種類のどの所得にも当てはまらない所得のことを言います。
一時所得と雑所得の違いを下表に示しました。
一時所得 | 雑所得 | |
---|---|---|
意味 | 利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、 退職所得、山林所得、譲渡所得以外 の所得のうち、一時的なもの | どの所得にも当てはまらない所得のこと (所得9種類以外) |
計算方法 | 総収入金額 - 支出金額 - 特別控除額 | 公的年金などの雑所得 + 公的年金等以外の雑所得 |
具体例 | 懸賞、福引、クイズの賞金 競馬、競輪などの払戻金 生命保険の満期保険金や傷害保険の満期返戻金 | 国民年金、厚生年金などの公的年金 確定拠出年金などの私的年金 生命保険などの個人年金保険 |
おそらく、一時所得と雑所得を困惑させているのは、一時所得と雑所得の意味の説明文で「~以外」がどちらにもはいっているが故だとおもいます。
ただ、具体例を見ると、一時所得と雑所得の違いが雰囲気的にわかるかと思います!
(一時所得→一時的な収入のもの、雑所得→継続的な収入なもの、なんだな~と雰囲気でわかるかと思います。)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を下記へまとめます。
この記事のまとめ
- 一時所得とは、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得以外の所得のうち、一時的なもの。
- 一時所得でも非課税になるものは、宝くじの当選金など。
- 「一時所得 = 総収入金額 - 支出金額 - 特別控除額」で導き出せる。
- 一時所得の課税方法は、総合課税。ただし、課税対象は一時所得の50%。
この記事が参考になれば嬉しいです(/・ω・)/
以上、ハムスター社長でした🐹
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