こんにちは、ハムスター社長です🐹
今回は、私的年金について紹介していきます。
はい!目次!
年金の仕組み
年金ってややこしいですよね。
まず全体像を理解しましょう。
「年金」と一言で言っても、これだけあります。
年金は
・公的年金(強制加入)
・私的年金(任意加入) ← 今回のメインはこっち。
の2種類があります。
(1)年金は3段階構造
年金は3段階構造になっています。
・国民年金(公的年金)・・・20~60歳のすべての人が加入 ※基礎年金とも言います。
・厚生年金(公的年金)・・・会社員・公務員のすべての人が加入
・私的年金(私的年金)・・・任意で加入
(2)年金保険の被保険者
被保険者は第1号~第3号に分かれます。
第1号被保険者・・・国民年金に加入している
第2号被保険者・・・国民年金+厚生年金に加入している
第3号被保険者・・・第2号被保険者の妻
(3)年金を多くもらえる人は?
日本国民は、年金の種類によって
6つのパターンに振り分けることができます。
それを表したのが下図①~⑥です。
この図で語ると、将来一番多くの年金をもらえるのは、
⑤の人(厚生年金・国民年金・私的年金に入っている20~60歳の会社員)です。
ただ、その分払う年金保険料も一番高くなります。
私的年金について
下図で言う、黄色枠の部分が本ページのメインです。
私的年金は、
・企業型
・個人型
の2種類に分けることができます。
(1)企業型年金
企業型年金は、大きく分けると
・確定給付型(給付額が確定しているタイプの年金制度)
・確定拠出型(拠出額=掛金が確定しているタイプの年金制度)
の2種類に分けることができます。
確定給付型の企業型年金
確定給付型の企業年金は、
・厚生年金基金(※1) ← 厚生年金とは違います!
・確定給付企業年金
があります。
確定給付企業年金はDBと一般的に言われるものです。
厚生年金基金 | 確定給付企業年金 | |
加入対象者 | 厚生年金基金を導入している 会社の従業員(60歳未満) |
確定給付企業年金を導入している 会社の従業員(60歳未満) |
掛金 | 従業員、会社 | 会社 |
運用 | 厚生年金基金及び企業年金連合会 | 受託機関 |
※1
厚生年金基金は、2014年に改正厚生年金保険法が施行され、実質廃止されました。
現在は、新設もできない状態です。
確定拠出型の企業型年金
確定拠出型の企業年金は、
・確定拠出企業年金
のみです。
確定拠出企業年金は企業型DCと一般的に言われるものです。
確定拠出企業年金 | |
加入対象者 | 確定拠出企業年金を導入している 会社の従業員(60歳未満) |
掛金 | 会社 |
運用 | 従業員 |
(2)個人型年金(iDeco)
個人型年金は、
・個人型確定拠出年金
のみです。
個人型確定拠出年金はiDecoと一般的に言われるものです。
個人型確定拠出年金 | |
加入対象者 | 60歳未満であれば、誰でも加入可能 |
掛金 | 自分 |
運用 | 自分 |
厚生労働省が「イデコちゃん」というキャラクターまで作って
日本国民にiDeCoの加入を勧めています。
私的年金について、よく疑問に思うこと
(1)「厚生年金」と「厚生年金基金」は異なる?
名前が似ているので勘違いする人も多いですが、
厚生年金と厚生年金基金は、全く異なる年金制度です。
まずこの図を見てみましょう。
厚生年金と厚生年金基金は、かすりもしない場所に位置づけされています。
次に、厚生年金と厚生年金基金の違いを表で表してみました。
厚生年金 | 厚生年金基金 | |
年金 | 公的年金 | 私的年金 |
加入対象者 | 第2号被保険者 | 厚生年金基金を導入している 第2号被保険者(60歳未満) |
掛金(保険料) | 会社と従業員で折半 | 会社と従業員で折半 |
運用 | 国や公的機関 | 厚生年金基金及び企業年金連合会 |
このように、厚生年金と厚生年金基金は、全く異なります。
(2)「確定拠出」と「確定給付」の意味の違いは?
私的年金は、拠出金を元手に運用を行い、
年金を受給するタイミングで、運用された給付金をもらいます。
私的年金を運用中、
のイメージです。
(3)個人型確定拠出年金(iDeCo)はやった方が良い?
個人型確定拠出年金(以下、iDeCoと呼ぶ)は、任意で加入できます。
結論から言うと、iDeCoよりもNISAをオススメします。
NISAをやりたくない人は、何もやらないよりはiDeCoをやった方がいいです。
- 一般NISA
- つみたてNISA
- ジュニアNISA
の3種類があります。
iDeCoもNISAも自分のお金で金融商品を購入し、株式などで運用する制度です。
iDeCoとNISAの最大の特徴としては、
「購入した金融商品から得られる運用益が非課税になる」というところです。
次に、NISAとiDeCoのメリット・デメリットをまとめてみました。
NISA | iDeCo | |
メリット | ・運用益が非課税 ・資金がいつでも引き出せる |
・運用益が非課税 ・積立時の掛金が全額所得控除 |
デメリット | ・含み損が出ても損益通算できない | ・資金が60歳まで引き出せない ・含み損が出ても損益通算できない |
つみたてNISA | 一般 NISA |
新制度 NISA |
iDeCo | |
年間投資可能額 | 40万円 | 120万円 | 1800万円 | 14万4000円〜81万6000円 (職業、加入している年金制度に より異なる) |
新制度NISAとiDeCoを比べると、
明らかにNISAの年間投資額が段違いであることがわかりますね。
NISAを優先的に運用していくことをおすすめします。
これを見て、NISAを個人的にはお勧めしますが、
iDeCoもNISAと違った特徴があり、
どっちが良いとかいうのは好みがあります。
メリット・デメリットを比較して、自分のお金をどこで運用するのか検討してみましょう。
(4)個人年金保険と個人型確定拠出年金(iDeCo)は異なる?
結論、個人年金保険と個人型確定拠出年金(以下、iDeCoと呼ぶ)は異なります。
ネーミングがとても似ていますね。
まず、
個人年金保険 → 保険
iDeCo → 年金
でそもそもの形式が異なります。
ほぼほぼ性質は似ていますが、
「保険・年金」で大枠が違うだけですね( ^ω^)・・・

個人年金保険とiDeCoでどっちがいいの?
という疑問を持つ方も多いと思います。
結論、
金融商品の知識がある程度ある方は、iDeCo
金融商品の知識が全くない方は、個人年金保険(変額型を除く)
をお勧めします!
iDeCoは、ハイリターンハイリスク
個人年金保険は、ローリターンローリスク
のイメージです。
いかがでしたでしょうか?
年金の構造ややこしいですよね。
この記事が、少しでも多くの人の役に立つことができれば幸いです(/・ω・)/
以上、ハムスター社長でした🐹
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