債券って何?初心者向けに解説!

こんにちは、ハムスター社長です🐹

最近、「債券」が注目されているのを知っているでしょうか?

昨今「物価高騰」の波が押し寄せてきていることもあり、
株などの金融商品よりも安全資産である「債券」にスポットライトがあたっているようです。

ということで今回は、「債券の基本」について紹介していきたいと思います。

はい、目次!!

 

目次

債券の基本

Bond-Basics

まず、債券の基本的な知識について紹介していきます。

(1)債券とは?

【債券とは】
国や企業などが、投資家からお金を借りる(資金を調達する)際、
発行する借用書のようなもの
債券には、
・国債
・社債
・地方債
・金融債
などがあります。
国が債券を発行したら → 国債
一般企業が債券を発行したら → 社債
地方公共団体が債券を発行したら → 地方債
金融機関が債券を発行したら → 金融債
と呼びます。

(2)債券に係る用語

これから債権を語っていくうえで、必要な用語を紹介します。

【償還期限】
「返済期限」を表す言葉。
【発行価格】
「借入金額」を表す言葉。債券が新規に発行される時の価格。
【額面金額】
債券に記載された金額。
【表面利率】
額面金額に対する利率。クーポンレートともいう。

(3)債券の種類

債券は
・利払いの方法
・新規発行かどうか
・円貨か外貨かどうか
によって呼び名が変わります。

「利払いの方法」によって分類される債券

利付債 定期的に一定の利息が支払われる債券。
償還時に額面金額で償還される。
割引債
(ゼロクーポン債)
利息の支払いがない代わりに、額面金額より低い金額で発行される債券。
償還時に額面金額で償還されることにより、
額面金額と発行価格の差額が利息(クーポン)となる。

また利付債は、償還期間中も利息を再投資できます。(複利運用ができる)
割引債(ゼロクーポン債)は、償還期間中は利息を再投資できず、
満期時に一括支払いとなります。(複利運用ができない)

利付債と割引債の利回りが同じ場合、
複利の効果も考えてどちらに投資した方が良いかを考えることが必要です。
単利、複利の計算方法は、下記を参考に!
金利って何?初心者向けに解説!

「新規発行かどうか」によって分類される債券

新発債 新たに発行される債券。
既発債 すでに発行され、市場で取引されている債券。

この意味は簡単に覚えれますね。

 

「円貨か外貨かどうか」によって分類される債券

円建て債券 払込み、利払い、償還が円貨で行われる債券。
外貨建て債券 払込み、利払い、償還が外貨で行われる債券。

この意味も簡単に覚えれますね。

 

(4)債券の発行価格

債券の発行価格は、額面金額100円あたりの価格で表示されます。

発行価格が100円と同じ、低い、高い場合によって「発行の種類」が変わります。

パー発行 発行価格が100円の場合
アンダー・パー発行 発行価格が100円より低い場合
オーバー・パー発行 発行価格が100円より高い場合
ハムスター社長
ハムスター社長

例えば
発行価格が98円の場合、アンダー・パー発行と呼ばれます。
発行価格が102円の場合、オーバー・パー発行と呼ばれます。

 

債券の利回り

Bond-yield

債券の利回りには、
・直接利回り
・応募者利回り
・最終利回り
・所有期間利回り
の4種類あります。

それぞれの利回りの計算方法を紹介します。

(1)直接利回り

【直接利回りとは】
投資金額(購入価格)に対する毎年の利息収入の割合。
直接利回りは、単年度の損益を見るときに利用されます
計算方法は下記です。
直接利回り(%) = 表面利率 / 購入価格 × 100

例えば、表面利率2%、購入価格99円であれば

直接利回り(%) = 2% / 99円 × 100 ≒ 2.02%
となります。

(2)応募者利回り

【応募者利回りとは】
債券の発行時に購入し、償還まで所有した場合の利回り。

応募者利回りは、新規に発行した債券を償還期限まで売却しないときに見られます

計算方法は下記です。
応募者利回り(%)
= {表面利率 + (額面価格 - 発行価格)/ 償還期限 } / 購入価格 × 100

例えば、表面利率2%、発行価格99円、償還期限5年であれば

応募者利回り(%)
= {2% + (100円 - 99円)/ 5年 } / 99円 × 100
= {2% + 1円 / 5年 } / 99円 × 100
= 2.02% / 99円 × 100
= 2.04%
となります。

(3)最終利回り

【最終利回りとは】
すでに発行されている債券を時価で購入し、償還まで所有した場合の利回り。

最終利回りは、すでに発行した債券を償還期限まで売却しないときに見られます

計算方法は下記です。
最終利回り(%)
= {表面利率 + (額面価格 - 購入価格)/ 残存年数 } / 購入価格 × 100

例えば、表面利率2%、購入行価格99円、残存年数5年であれば

最終利回り(%)
= {2% + (100円 - 99円)/ 5年 } / 99円 × 100
= {2% + 1円 / 5年 } / 99円 × 100
= 2.02% / 99円 × 100
= 2.04%
となります。

(4)所有期間利回り

【所有期間利回りとは】
新規債または既発債を時価で購入し、償還前に売却したときの利回り。

計算方法は下記です。
所有期間利回り(%)
= {表面利率 + (売却価格 - 購入価格)/ 所有期間 } / 購入価格 × 100

例えば、表面利率2%、売却価格100円、購入価格99円、所有期間5年であれば

所有期間利回り(%)
= {2% + (100円 - 99円)/ 5年 } / 99円 × 100
= {2% + 1円 / 5年 } / 99円 × 100
= 2.02% / 99円 × 100
= 2.04%
となります。

債券のリスク

Bond-Risks

いくら安全資産と言われる債券でも、
金融商品なのでリスクは生じます。

そこで、債券のリスクである
・価格変動リスク
・信用リスク
について紹介します。

(1)債券の価格変動リスク

【価格変動リスクとは】
市場金利(※1)の変動に伴って、債券の価格が変動するリスクのこと。
※1
市場金利は、「市中金利」とも呼ばれ、金融市場において、金融機関同士がお金を貸し借りする際に適用される金利をいいます。これは、中央銀行以外の金融機関によって、マーケットで適用される標準的な取引レートで、1年以内の短期金利と1年以上の長期金利に分類されます。
引用:市場金利とは|マーケット用語集|iFinance
一般に、市場金利が上昇すると、債券価格が下落し、利回りは上昇します。
このメカニズムを説明します。
市場金利が上昇する
→ (金利が低い時代に買った)債券よりも銀行に預けた方がお得になる
→ 債券が売られる
→ 債券価格が下落する
ここで、最終利回りの公式を確認しましょう。
最終利回り(%)
= {表面利率 + (額面価格 - 購入価格)/ 残存年数 } / 購入価格 × 100
最終利回りの分子に「額面価格 - 購入価格」があります。
この式から、額面価格より債券価格が下落するほど、最終利回りが大きくなります
よって、
債券価格が下落する
債券価格が上昇する
となります。
逆に、市場金利が下落すると、債券価格が上昇し、利回りは下落します。

(2)債券の信用リスク

【信用リスクとは】
債券の元本や利息の支払いが遅延したり、
その一部または全部が支払われないリスクのこと。
デフォルトリスク、債務不履行リスクともいう。
信用リスクの目安として、格付けがあります。
格付けは、「AAA」~「C」までランク付けされており、
「AAA」~「BBB」は、投資適格債
「BB」~「D」は、投資不適格債
に区分されます。
利回りはランクが上がると低くなり、
債券価格はランクが上がると高くなります。
Credit-risk-in-bonds
いかがでしたでしょうか?
基本は元本が保証されている「債券」です。
リスクヘッジという意味でも自分の金融資産に
「債券」を加えることも検討してみてはいかがでしょうか。
以上、ハムスター社長でした🐹
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